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宇宙図もらった

ふう。年末のお掃除終了♪ 普段それなりに掃除してるから室内は軽くして、普段はしないベランダと排水溝のお掃除を頑張ってみました。あとは実家に帰るだけ。


先週の日曜は、今年最後の北千住講座でした。担当は内藤誠一郎さん。学生のときに作った宇宙図をもとに、その見方などを説明してくれました。

20091229-1.jpg

天文台の図書室に貼ってあるのを見かけてはいたのですが、あまりにも文字が多すぎて読む気が湧かなかったとか口が裂けても言えない(笑) ちゃんと見たのは今回が初めてです♪

あ、正確には「ポスター版」は初めてね。実は去年5月頃、天文に興味が出始めたときにニュートン別冊「新宇宙図」を買って読んでたんですよ。宇宙図の見方などが、一見分かりやすそうに書かれています。

20091229-2.jpg

んが。30分くらい格闘したものの、何書いてあるかさっぱり分からず。結局、そっと閉じて見なかったことにしました。先日、地層化しつつある天文本セクションを整理してたとき発見するまで、存在すら忘れてました。

でも講義を聴いていて、そんなに難しいことが書かれていないことが判明。中心の図の見方がややこしいくらいで、それ以外は宇宙と人をつなぐ情報がきれいにまとめてあり、確かに「一家に一枚」だなと。メインの図が分かりづらいってどうよと思うけど(^▽^)

図の見方は、宇宙図HPの「宇宙図の見方」を参照してください。

http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/index.html

たしかに、「図」というより、縦X軸が時間で横Y軸&奥Z軸が距離を示す「グラフ」として見る方がすっきりしました。円錐をひっくり返した底面の中心に現在の私たちがいて、その他の円錐の部分は宇宙膨張で、時間とともに私たちから離れていく天体を示しています。

この図を難しくしているのは、しずく型の部分の存在かな。これは、星が放った光が私たちに届くまでの時間と考えちゃった方が単純かも。私たちが現在見えている天体は、しずくの表面に沿って存在するものだけで、しずく内は過去に見えていたけど今は見えていない天体の光で埋め尽くされています。

これが理解できたら、次は「宇宙では距離と時間が同軸にある」ことを理解すればOK。底面を見たとき、同じ面にある天体は横見りゃ全部見えるじゃないかと思ってしまいますが、400億kmという想像すら出来ない宇宙空間では、たとえ30万km/秒で進む光すら、同じ面上の他の天体に到達するまで膨大な時間がかかっちゃいます。時間がかかるということは、同じ面の天体が放った光は、斜め上へ進みながら中心のX軸(時間)へ到達するということ。だから、(宇宙膨張を考慮すると)しずくのような線になるということです。


案の定、今年の9月から入った新人さんは「頭がいっぱい」とパンク寸前。


そうなのよね…。この図って、いろいろ宇宙や天文の話をそれなりに知っている人が、すべての情報を「総括するための資料」であって、あまり良く知らない人が見てすぐ分かるものじゃないんですよね…。去年5月、「え、銀河って複数形なの?!」「カイパーベルト? 何それ食べれる?」って言ってた私が理解できなかったのは、そういうことだったんでしょうね。


そういう意味で、大変かもしれないけど、予備知識のない人がぱっと見で分かる宇宙図があるといいなぁ。天文ファンの人口を増やしたいと思うんだけど、あまりにも予備知識が必要すぎて、誘うのが難しいんですよね…。その前段階として観望会に誘おうとしても、天気に左右されるし。んー。難儀じゃ。
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プロフィール

aquarii

Author:aquarii
職業:翻訳や記事書きなど   
趣味:音楽、酒、アロマ、天文・宇宙
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最近:21時になると眠くなる
連絡:gekka.ttあっとgmail.com

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